そろそろ反省しなさい 2nd

デブスアラサー女の暮らしを本人が書き綴るブログです。

棒針編みは、輪針でだいたいできる。

みなさん、

突然ですが棒針編みはお好きですか?

 

私、

手芸の中でも編み物って取り憑かれたように

やり続けてしまうタイプです。

 

最近Twitterでもライブ配信ができるようになったとかそういう話で

去年私も編み物コトハジメみたいな配信をやってみたりしました。

その配信自体が私にとってはコトハジメだったわけですが……。

配信スキルはまだまだ磨かなければいかんな…。

なんて思った次第です。

 

まあ、そんなことは置いといて。

棒針編みって面白いんですよ。

表編みと裏編みの2種類と、

編み始めの糸かけ、編み終わりの伏せ方の

4つを覚えたらだいたいできるんですから。

 

基本の基本は2つの動作。

 

そしてその始め方と終わり方。

 

かぎ針編みという別の道具を使う編み方もあります。

そちらは糸の束を並べていくようなイメージなので

しっかりした編地になる。

編み目も一つ一つ拾っては編みを繰り返すという手順の

おかげで複雑な形が作りやすい印象があります。

 

でも、今日は棒針編みの、

輪針を紹介したいので

それはまた別の機会に。

 

棒針編み。

少し時代をさかのぼるような物語の描写に、

ロッキングチェアに座って

タータンチェックのひざ掛けをかけて、

複雑な透かし模様のショールを羽織ったおばあちゃんが、

足元のかごの中で丸々とボールみたいになった毛糸玉からつながる棒2本を持って

手元で小さな仕事をしている様子っていうシーンを見たことがありませんか?

 

それです。

 

あの2本の棒、憧れました。

小学生のころ、母の編み物道具を貸してもらい

初めて表編みだけで編む編地、ガーター編みを

近所の手芸屋さんで買ってもらったアクリル毛糸で

せっせと、ただただ四角くなるように編んだ思い出があります。

 

最初はガーター編みなだけに、ガタガタの編地でした。

力加減を均一にする余裕なんてなくてひたすらに間違わずに編む、

編み目を落とさないように編む。

必死でした。

 

そうして小学生のころに初めて触った棒針編み。

大人になって、気持ちまで大きくなったのか大物を編みたくなったりした私。

改めて棒を持ってみると、

長さが30センチくらいもあるあの棒が編みながらところどころにひっかかる。

編地が大きくなってくると編地に針先が引っかかってつれてしまう。

 

そもそも横幅120センチのショールを編んでるのだから、

いくら編み目を寄せても30センチの棒では限界がすぐにきてしまう。

 

ていうかその編み目がぎゅうぎゅうに寄せられた棒がめっちゃ重い。

 

と、いう話を母にしたところ

 

「輪針を使ったらいいのよ」

 

輪針……あの、針と針がケーブルで

繋がっているあれか……。使ったことがない。

輪針と言うくらいなのだから、

輪っかで編むもの(例えば帽子)専用の道具

であると認識していた私。

輪で編む道具で平たく編めるのか……?

 

早速片側の棒にぎゅうぎゅうになってる

編みかけショールを輪針に移すと……

……普通に編めるじゃないの。

 

平編みというと、表向きを編み、

編地を裏面に返してまた編み始める。

つまり、表面と裏面を、いろは坂を進むように端で折り返しながら

交互に編んでいく感じ。

行ったり来たりする。

 

一方で輪編みは、ひたすらまっすぐ編む。

螺旋階段のようなイメージをしてもらえば

わかりやすいと思います。

輪で編むには最初の目と最後の目が隣合わせになって

繋がっていることが条件なのです。

なので輪針は針のお尻同士がケーブルでつながってる。

 

このケーブルが不思議ギミックを生み出すものだと勝手に勘違いしていた私。

やってみると普通に平編みできるんですよ。

最初と最後と編み針づてに隣り合わせにしないで、

編地を返せばいいだけでした。

 

結局、やっていることは30cmの棒でやっていたことと一緒。

それができるとわかったら、もう輪針の出番がめちゃめちゃ増えたし、

新しく買い足すのも輪針だけです。

 

輪針の良いところ、語っていいですか?

まずね、引っかからないこと。

ほんとに。ぶっちゃけこれがほとんどを占めてる。

この間久しぶりにセーターの一部を30cm棒で編んでいたのだけど、

めちゃめちゃ引っかかる。

ああ、これは確かに記憶にあるのに忘れていた感覚。

横幅120cmショールを編んだ時の透かし編みの穴に棒が引っかかって

謎模様を形成してしまった悲しい記憶まで蘇りました。

 

そして仕舞うのに場所を取らない。

30cmの長さをある程度コンパクトに、

手軽に収納するって案外難しいのですよ。

A4ワイドサイズのメッシュケースに編み物道具を

収納しているのですが、結構ギリギリ。斜めにぎゅっと詰め込んでます。

でも輪針はその隙間にケーブルをくるりと巻いて、

おしとやかに収納されてくれます。

 

そしてそして、平編み、輪編みどちらもできる。

これに尽きます。

よくよく考えれば不思議な話なのですが、

輪編みをするにはケーブルが長いものがあるんです。

80cmとか、100cmとか。

もし私の勘違いが本当で、輪編み専用だから輪針。

ということだったとすると、そんなでかでかと周が必要な大物あるかしら。

そうなってしまうわけです。それこそ用途がわからん。

 

でも、私が120cm幅ショールを平編みで編みます!

となるとこれはやっぱり活躍できるわけです。

ウェアを編む方には重宝するのではなかろうか。

 

かくいう私も輪針の使い勝手の良さに気づいてから、ウェア編みに挑戦しました。

輪針のストレスの少なさのおかげで

カーディガン1着仕上げたときは感動した……。

 

そして、同じ輪針でもマジックループという編み方を知って、

実践してみてからは長いケーブルで輪編みの小物(例えば靴下)も

編めることが判明したのでした。

気づけば手元には全長80cm以上の輪針のバリエーションが豊富になってます。

 

そしてびっくりするくらい棒の出番がない……。

 

もし、私が今後編みものを始めたいという方に初めての道具を勧めるなら、

輪針一択かもしれないです。

もし、初めてだけどセーターやカーディガンを編む!という方には輪針60~80cm

靴下や手袋を編む!という方には輪針80~100cmと、マジックループという編み方を私は勧めたいな。

 

 

そんな唐突な棒針編み&輪針愛についてでしたが、

なによりもそれを加速させたのが、

針先が付け替えられる輪針が存在していることを知ってしまったから。

 

特に愛用しているのが、近畿針さんのseeknit

 

ケーブルが柔らかいのでマジックループという編み方も難なくできます。

(マジックループはケーブルが固いと編みにくいのです)

 

針先とケーブルが別売りなので、

よく使う長さのケーブルと、よく使う針を必要なだけ揃えられます。

例えば、6号の針の40cmと80cmが欲しい、となったら

6号針1組と、40cmのケーブル、80cmのケーブルを用意しておけばよいのです。

40cmの6号針、80cmの6号針をそれぞれ買わなくていい。

 

さらに、このケーブルがあれば、別の号数の針をつけることもできる。

 

それで、seeknitの推したいポイントはケーブルのジョイント部品があること。

ジョイントパーツを使えば、40cmと80cmをつなげて120cmのケーブルを用意できます。

増し目マシマシの作品なんかを編んだりして、途中でケーブルが短くなった!とおもったら編みながらでもつなげられるわけです。

 

さらに、ケーブルと針のジョイントの互換パーツがあります。

ある程度の号数に合わせて、ネジパーツが異なる仕様になっています。

この号数の針はこのネジパーツがついているので、ケーブルもこのネジパーツのものを用意してくださいね、

ということ。

その、異なるケーブルと針をつなげられる部品があるということなのです。

 

上手に使うと少ないアイテム、というか省スペースなのに

本当に使い勝手が良い。ジョイントパーツと互換パーツを考えた人は天才でだと思う……。

 

実際に使ってみた感想としては、針号数に合ったケーブルをつける方が編みやすいです。

小物用に用意していた細い号数用のケーブルを中間号数の針に着けたところ、ケーブルが糸の重みに負けてしまっている感じがありました。

でも、全然編めなくはないし、十分力を発揮してくれるのでとても重宝しています。

 

針先素材も別のメーカーのプラスチック素材やメタル素材なんかを使ってみたりしたんですけど、

つるつるしすぎて編みにくく感じていました。

しなやかな丈夫さや、使い慣れた素材で得たリズム感みたいなものがあってか

やっぱり竹製に戻りました。

国内メーカーだと竹製の編み針が多いのかな?手に入りやすいですよね。

 

そういった意味でも近畿さんのseeknitは個人的に今一番頼りにしている道具です。

 

棒針編みは、平編みも輪編みも、輪針で解決。

今日はそんな輪針のススメでした!

 

余談ですが、クロバー匠のリニューアルした輪針がとても良いと聞いたので

靴下編み用に0号と1号の80cmをそれぞれ使ってみました。

近畿さんの針では、針先10cmくらいのものを使って手が慣れていたので、

かなり長く感じた針先、はじめは違和感がありました。

seeknitに比べてケーブルは少し太め、以前に比べてかなり柔らかくなっているので

マジックループも難なくできます。

私の場合、靴下を編むときはマジックループかつ左右同時編みをするので、

80cmだと心もとない感じもありますが、問題なく仕上げられます。

左右同時だとここで長い針先が良い方向に効いてきた印象です。

 

手芸店で手に入れやすいということもあり、

初めて手に入れる輪針にはお勧めかもしれません。

クロバーの匠、リニューアルしたパッケージをぜひ探してみてください。

クロバー(Clover) 「匠」輪針-S 1号 80cm 竹 45-801

これです。

 

それでは、

どうか皆さんのニッティングライフが素敵なものになりますよう。